おはようございます。
昨日は加古隆さんの「映像の世紀コンサート」を聴きに行って来ました。
渋谷の道玄坂にあるオーチャードホールに行きました。
渋谷駅ハチ公前広場はあいかわらず混雑してました。
記念に1枚撮ってきました。
歩いてオーチャードホールに向かいますが人、人、人で思う様に
進めません。でも時間はたっぷりあるのでぶつからない様に気を付けて
渡ります。Tokyuデパートから行けるので入って色々見て来ました。
エスカレーターに乗って2階へ。
オーチャードホールの玄関前は開場を待つ方が沢山いました。
13時15分になって開場になりチケットを切って貰い中へ。
当日やる演奏曲が全て入った2枚組のCDが売っていたので
買いました。
座席表で確認して自分の座席に座ります。
私の座席は1階の12列24番、真ん中の場所ですが右側が通路
でした。
段々人が増えて来ましたが私の様な中年のおばちゃんが多かった
ですね(笑)
いよいよ開演です。
日本フィルハーモニー交響楽団の方達が楽器を持って出て
来ました。
コンサートマスターは女性でした。その方が加古さんが弾かれる
ピアノの音を出してみなさん楽器の音を調整していました。
加古さんと指揮者の岩村力さんが出て来られて大きな拍手。
加古さんが椅子に座り、指揮者のタクトが振られました。
と同時にスクリーンには映像が映し出されます。
オープニングは「パリは燃えているか」です。
加古さんのピアノが入ります。引き込まれました。
加古さんは自分の出番がない時には映像を見てトレードマークの
帽子に触っています。
スクリーンと交響楽団の方達の演奏を交互に見ていましたが
臨場感溢れる演奏でした。途中ナレーションが入ります。
ナレーションが終わるとまた映像が流れて来て演奏が始まります。
加古さんの弾くピアノは時に激しく時に物悲しげでした。
映像には戦争の様子が映し出されます。当然遺体も映っています。
「パリは燃えているか」が何度となく流れて、加古さんの弾く
ピアノの音が映像の悲惨さと合いまみえます。
あっという間に前半が終わり、拍手の嵐です。
ここで20分間の休憩が入ります。
戦争とは何かと問いかけられている気がしました。
休憩時間の終わりを告げる鐘が鳴ります。
いよいよ後半が始まります。
交響楽団のメンバーがそれぞれの位置について加古さんと
指揮者が出て来ました。
始まりました。後半のオープニングは加古さんのピアノのソロ
からです。「パリは燃えているか」が演奏されます。
このときは映像は流れませんでした。
第一次世界大戦の映像が映し出され交響楽団の演奏が
始まりました。スクリーンには兵士が機関銃を打つ場面や飛行機
からの爆撃の様子が映っています。戦争ってこんなにも酷いんだ
と思うと涙が出そうになりました。
途中ナレーションが入ります。
そしてまた演奏が始まり、スクリーンには映像が映し出されます。
第二次世界大戦の様子、冷戦時代、ベトナム戦争、若者たちの
反乱、現代の悲劇、未来への希望と進んで行きました。
ドイツのベルリンの壁の建築の様子やヒトラーの出現、ガス室の
様子が映し出されています。ガス室では何万にも及ぶユダヤ人の
大量殺戮が行われました。なんの罪もない市民がガス室で殺害
されるのです。
アメリカが行ったベトナム戦争の様子も悲惨そのものです。
泣けて来ました。今のこの平和は戦争の上に成り立った物です。
原子爆弾の投下の様子、巨大なキノコ雲が画面一杯に映し出されて
ます。広島の原爆ドームが映し出されました。辺り一面焼け野原で
建物は吹き飛ばされ生命など消えてしまったかの様です。
日本の敗戦です。無条件条約の調印の様子も映っていました。
今度は核戦争に入ります。アメリカの同時多発テロ、ビルに飛行機
がゆっくりと突入します。大きな建物が崩壊し始めます。
沢山の人々が逃げまどう様子が映し出されました。
音楽と映像がその悲惨さを物語ってくれました。
加古さんのピアノが激しさを増し段々弱くなって来ます。
交響楽団の音が止まりました。
あっという間の45分間でした。
指揮者の方と加古さんとナレーションを務めた進藤晶子さんが出て
来られ舞台中央でお辞儀をされました。その間拍手は鳴りやまず
です。3人が舞台の袖に消えて行きました。
しばらくすると加古さんと指揮者が出て来られお辞儀をしますが
また舞台の袖に消えて行きました。拍手は途切れません。
また加古さんと指揮者が登場して来ました。加古さんがピアノの
椅子に座ると一段と大きな拍手になりました。
アンコールです。
交響楽団の演奏と加古さんのピアノが見事にマッチしています。
二階の席にはNHKのテレビカメラがあって最初からずっと録画して
いたみたいです。きっとBSか何かで放送されるのかも知れません。
アンコールが終わりましたが拍手は続いています。
加古さんと指揮者、ナレーターの方が揃ってお辞儀をします。
交響楽団の団員達も立ち上がって拍手をしていました。
3人が舞台の袖に消えて行きます。
場内が明るくなって終わりを告げました。
悲惨な映像が沢山流れ、その情景に合わせた曲が演奏されました。
とても見応えがありました。
今の日本の平和は幾度かの戦争の上に成り立っているものだと
いう事がよく解りました。
アンコール曲です。
重い重い課題を突き付けられた様な気持ちでした。
聴きに行って良かったと思います。戦争のない今の日本が
これから進むべき道しるべを示しているかの様に思えました。
私が感じた事そのまま書いてしまいました。
長くなりましたが読んで下さってありがとうございました。
平和がいかに大切か、沢山の遺体と戦争に駆り出された兵士達を見て
その思いは強くなりました。
平和について考えていただけたら幸いです。